ポータブル電源とは、電気を貯めて持ち運べるバッテリーのことです。停電や災害などの非常時に、家電やスマホなどの電子機器を動かすことができます。
この記事ではポータブル電源が災害時に必要かどうか、どんなメリットがあるか、どうやって活用するかを徹底解説します。
ポータブル電源を防災グッズとして用意しておきたい方は、ぜひ最後までお読みください。
他にも災害対策について調べています。
ポータブル電源の災害時でのメリット
ポータブル電源が災害時に役立つ理由は、主に以下の4つです。
スマホやラジオなどの情報収集ツールを充電できる
災害時には、外部との連絡や情報収集が重要です。しかし、停電が起きると、スマホやラジオなどの電子機器が使えなくなります。ポータブル電源があれば、これらの機器を充電して、災害情報や避難指示などを確認することができます。
暑さ対策や寒さ対策ができる
災害時には、気温の変化による体調不良や熱中症などのリスクが高まります。ポータブル電源があれば、扇風機やヒーターなどの温度調節器具を使って、快適な温度を保つことができます。
食糧の腐敗を防げる
災害時には、冷蔵庫や冷凍庫が停止して、食品が腐敗する可能性があります。ポータブル電源があれば、冷蔵庫や冷凍庫を一時的に動かして、食品の鮮度を保つことができます。また、保存食や水などの備蓄も必要です。
調理家電を使って美味しい食事が作れる
災害時には、ガスや水道が止まって、調理ができなくなる可能性があります。ポータブル電源があれば、電気ケトルや電子レンジなどの調理家電を使って、美味しい食事を作ることができます。食事は、体力や気力を回復するためにも重要です。
ポータブル電源の災害時でのデメリット
ポータブル電源には、以下のようなデメリットや注意点もあります。
重量が重い
ポータブル電源は、容量や出力によって異なりますが、一般的には数キロから数十キロの重さがあります。持ち運ぶ際には、重量に注意してください。また、車に積んで運ぶ場合は、車の積載量にも注意してください。
寿命がある
ポータブル電源は、バッテリーの種類によって異なりますが、一般的には数百回から数千回の充放電が可能です。使用頻度や保管状態によって、寿命が短くなる可能性があります。定期的に充電や放電を行って、バッテリーの劣化を防ぎましょう。
正弦波や周波数に注意が必要
ポータブル電源は、正弦波という波形で電気を出力しますが、中には正弦波ではないものもあります。正弦波ではないポータブル電源は、一部の家電に不具合を起こす可能性があります。また、ポータブル電源の周波数は、50Hzや60Hzなどがありますが、家電の周波数と合わないと、動作しないか、故障する可能性があります。ポータブル電源を購入する際には、正弦波や周波数に注意してください。
高温低温で保管できない
ポータブル電源は、高温や低温に弱いです。高温になると、バッテリーが発火する危険があります。低温になると、バッテリーの性能が低下します。ポータブル電源を保管する際には、温度が安定した場所を選んでください。また、直射日光や湿気にも注意してください。
長期保管時にバッテリー残量に注意が必要
ポータブル電源を長期間使わない場合は、バッテリー残量に注意してください。バッテリー残量が0%になると、バッテリーが復活できなくなる可能性があります。バッテリー残量が50%程度になったら、充電してください。また、定期的に充電や放電を行って、バッテリーの劣化を防ぎましょう。
ポータブル電源の災害時での活用法
ポータブル電源を災害時に活用するためには、以下の3つのポイントに注意してください。
充電方法の種類と特徴
ポータブル電源を充電する方法は、主に以下の3つがあります。
- ACコンセント:一般的な家庭用のコンセントから充電できます。充電速度は速いですが、停電時には使えません。
- ソーラーパネル:太陽光を利用して充電できます。停電時でも使えますが、充電速度は遅いです。また、天候や時間帯によって充電量が変わります。
- シガーソケット:車のシガーソケットから充電できます。停電時でも使えますが、車のバッテリーを消耗します。また、車のエンジンをかけておく必要があります。
これらの充電方法の特徴を理解して、状況に応じて使い分けましょう。また、ポータブル電源を購入する際には、対応する充電方法を確認してください。
容量と定格出力の選び方のポイント
ポータブル電源の容量と定格出力は、使用する家電の種類や消費電力によって異なります。容量は、バッテリーの持ち時間を表す指標で、単位はワット時(Wh)です。定格出力は、ポータブル電源が一度に出力できる電力の上限を表す指標で、単位はワット(W)です。
ポータブル電源を選ぶ際には、以下の2つのポイントに注意してください。
- 容量は、使用する家電の消費電力と使用時間に応じて決めます。例えば、スマホの消費電力が5Wで、1日に4回2時間ずつ充電するとしたら、容量は5W×4回×2時間=40Wh以上必要です。
- 定格出力は、使用する家電の最大消費電力に応じて決めます。例えば、電気ケトルの最大消費電力が1000Wであれば、定格出力は1000W以上必要です。
ポータブル電源の容量と定格出力は、必要以上に大きくすると、重量や価格が高くなります。必要な分だけを選ぶようにしましょう。
災害時に役立つ家電製品や調理家電の例
ポータブル電源を使って、災害時に役立つ家電製品や調理家電を紹介します。以下の表は、一般的な消費電力と使用時間の目安です。実際には、製品や状況によって異なりますので、参考程度にしてください。
まとめ
この記事では、ポータブル電源が災害時に必要かどうか、どんなメリットがあるか、どうやって活用するかを徹底解説しました。
ポータブル電源は、災害時に電気を使えなくなったときに、情報収集や温度調節、食事作りなどに役立ちます。しかし、ポータブル電源にもデメリットや注意点がありますので、重量や寿命、正弦波や周波数、温度やバッテリー残量などに気をつけてください。
ポータブル電源を選ぶ際には、充電方法や容量や定格出力にも注意してください。
ポータブル電源を防災グッズとして用意しておくことで、災害時にも安心して暮らすことができます。
ぜひ、この記事を参考にして、ポータブル電源を活用してください。